焼山・東面

雪の着きが良過ぎて、急斜面には見えませんが・・・

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焼山・東面の滑走ライン

データ

焼山・東面の滑走シーン1

踏査記録

2009年3月8日

メンバー: 須藤、佐藤、小川

小雪の今年、北面台地の積雪量は例年の5 月連休並みではあるが滑るには充分。前日までの雨で下部はアイスバーン、1500mから上はまさかのパウダー、天候にも恵まれ頂上からの滑降が出来ました。

笹倉温泉を6時前に出発。北面台地地末端まで3時間、のんびりしていたわけではないが後続パーティーが追いついてくる。早いな〜、誰だろうと見ていると見覚えのある顔。シーハイルの堀米さんの3人パーティーでした。雪が少ないので長野から転進してきたそうです。みんな考えることは同じです。堀米さんは火打(北西ルンゼ)の予定、途中まで同行する。

天候は高曇り無風、北面台地で汗が吹き出る。1850mから正面のルンゼを登るがアイスバーンと新雪で登りにくい。北東斜面の取り付きでアイゼンに履き替えツボ足ラッセル。所々下の凸凹したアイスバーンが現れアイゼンの出っ歯しか刺さらない。MAX45度超の斜面、下りは慎重に滑らざるを得ないか。 噴気孔が見え、頂上まではすぐと思っていたらそうは簡単に登らせてくれない。行動時間はすでに7時間、ツボ足ラッセルはきつく噴気孔が見えてから頂上まで1時間かかって14時ようやく登頂。誰もいない頂上、空は青空に変わり360度のパノラマ。気分だけは上々。

さあ降りだがパウダーを一気にと言う訳には行かない。新雪の下に隠れているアイスバーンにバランスを崩して転倒したら400mは止まらない。優しく優しくターンを繰り返す。最後の最大傾斜部( 47度)、2年前猛吹雪+視界不良でただ降りただけだった斜面も下が見えているので結構な勢いで落ちるスラフも気にせず一気に滑り降りる。北面台地へは2箇所の沢の登り返しを避けるため上部を大きくトラバース。結局1本は巻き切れなく同じ場所を登り返したがたまには別のルートも良いだろう。 後は笹倉温泉まで長い長い消化試合。でも今日は気温がそれほど上がらなかった為か雪は思ったほど腐らずいつもより快適。

日帰りで延べ標高差4 0 0 0m、かなりハードでしたが充実した山行でした。

(須藤)