八海山・高倉沢(不動/七曜のコルから)
岩峰群の間隙から八つ峰北面へ
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データ
- 山域 越後三山 八海山・北面・高倉沢(八つ峰 不動/七曜のコルから)
- 高差 約1000m
- 斜度 上部5〜10m・最大45度 以降40〜25度
- 踏査日 2008年3月9日
- ムービー 20080309takakurasawa.wmv (13.9MB 2m54s)
- 写真トポ
- 踏査記録
- 1/25000地図 八海山
- 国土地理院地図閲覧サービス 北緯370646 東経1390114
- 備考
踏査記録
2008年3月9日(日)
女人堂(前夜泊)〜千本檜小屋〜不動岳/七曜岳のコルから高倉沢を滑降〜水無渓谷林道〜荒山集落
メンバー:小川、須藤、佐藤
装備:ピッケル・アイゼン・ビーコン・ショベル・ロープ(8.5mm*50m)・ハーネス・ほか
前日、八海山スキー場から入山。女人堂に泊まる。
6:00
夜明けと共に女人堂を出発。八つ峰を目指す。道中、今日も雪ウサギに出会えた。
8:00
千本檜小屋を通過し、八つ峰一つ目の地蔵岳は基部を巻く。二つ目の不動岳に登った後、キックステップで降りた所が不動岳/七曜岳のコル。ここが今回のドロップ地点。
コルは小さな雪庇に接しているので、ロープで確保を受けながら斜面に入ってみる。岩峰群の真っ只中にしては、拍子抜けするくらい穏やか。傾斜は最初の数メートルで最大45度。その先は40度〜30度の広い斜面が沢床まで続いている。早速、ピットチェック。
9:00
滑降開始!前日の適度な降雪で、コンディションは良好。広い斜面を快適に滑って、あっという間に沢床に到達する。U字の雪食地形を通過し、デブリ帯に突入。日差しを受けた側壁上部の雪は、早くも緩み始めた気配あり。堅雪の凸凹斜面を水無川本流へと急ぐ。
9:30
高倉沢出合に到着。本流は埋まっていて、支障なく対岸の林道に渡る。ここから先も、デブリの押し出しが何箇所もあって、まだ危険地帯。ろくに休みも取らずせっせと歩く。
11:25
荒山集落に到着。好天のせいで気温がどんどん上がって来たが、危険な状態になる前に渓谷から抜け出せた。
山行を終え、八海山を一望できる蕎麦屋で昼食を取った直後、稜友の事故を知る。
3月9日は私たちにとって、忘れてはならぬ日になった。
(小川)