不帰3峰Cルンゼ [Scratch c]

岩稜の間を一直線に駆け下る。山岳滑降の道場。

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不帰3峰Cルンゼ滑走ライン

データ

踏査記録

メンバー: 小川 佐藤
装備:ピッケル・アイゼン・ビーコン・ショベル・ロープ(8mm*30m)・デッドマン・ほか

2007年1月28日
9:00 八方スキー場リフト終点 15:00 滑走開始 17:30 二股橋

徐々に天候が回復してきた八方尾根。二人きりのラッセルを延々と続けて、Cルンゼ入り口に着いたのは2時をかなり回った頃だった。

早速、ピットチェック。面発生雪崩を起こしそうな弱層はないものの、スラフとして流動しそうな新雪の厚みは40〜50cm。限界に近いコンディションだろうか。
佐藤さんの意見はもう少し楽観的だが、積雪の構造観察は、より緻密に行った模様。限度内いっぱいで、滑走可能の判定を下す。

時間は午後3時。冬の日の短さを考えると遅すぎる滑り出しだ。慌しい気分で斜面に入る。深い雪に体がゆったりと沈み込み、舞い上がる粉雪が時折、視界を遮る。なかなか楽しい滑り。ゴーグルを持って来れば良かった。中間部で少しクラストした雪面が現れたが、Cルンゼを抜けた後も、粉雪の斜面は延々と続いた。

滝の手前まで他のシュプールは無く、今日唐松・不帰を滑ったの我々2人だけだったらしい。楽しくも危うい深雪を堪能して、暗くなり始めたころ、二股橋にたどり着いた。

(小川)